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かっこういい

群れない慣れない頼らない

堀文子
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by codamama | 2014-09-14 08:41

人生はすばらしい。

『人生はすばらしい。
でもときには、我慢しなくちゃならないイヤなこともある。

神様、
自分では変えられないことを受け入れる平静さと、
自分に変えられることは変える勇気と、
そしてそのちがいが分かるだけの知恵をお与え下さい。 』

Michael J. Fox
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by codamama | 2014-09-11 23:11

熊笹

入浴剤に使う分を干して、葉のままでその日だけフレッシュなのに入ってみたのだった。

熊笹は私にってふるさとの匂いだ。
おばあちゃんの思い出なのだ。

お湯で温まってあの独特のすっとする清らな香りが立ち上がってきたとき、私はいいものに包まれているような感じに体ごと溶けていった。

いいこと、懐かしいこと、私を作ってきたすばらしいことの全てが私を包み込んだ。
光のように、ひなたのように、懐かしい家の床の乾いたいい感触のように。

そしてすっかりしおれた熊笹の葉をほほにすりよせて、「ありがとう」と口に出して言った。

世界中の熊笹に対する感謝の気持ちが私を満たした。
実際にその気持ちが世界中の山に生えている熊笹をかすかにゆらして伝わっていったのではないかというくらい、その気持ちはすうっと天に通った。

それはほんとうの感謝だった。

気をつかってするものでもなく、口をありがとうと動かすだけでもなく、こみあげてくるものだった。

そしてほんとうの感謝の気持ちというものを味わうことをさせてくれたことにまで、私は感謝した。

熊笹も私も生きていて、ここにいて、会えて、お互いを好きなのだ。
誰かといっしょにいるのと同じくらい、熊笹と私はそこでよりそっていた。
命と命がその小さい風呂の中でよりそった。

『ひみつの花園』 よしもとばなな
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by codamama | 2014-09-11 22:57

人生の望み

あの庭を創った精神性と根気こそに、私は嫉妬した。

私は甘い、まだ全然甘くて、もしかしたら一生あそこには到達できないかもしれない。
しかし、できるかもしれない。
どうしたらあのようなものになれるのか。

---

私はいつまで生きられるかわからないけれど、この凡人ぶりでは多分まだ先は長いだろう。
だから、少しでもあの庭に近づきたかった。

じゃあ、何を通してそこへ到達する?と言われたら、今ははっきりしている。
この仕事だ。

---

その全てがなにげなく生かせるこの毎日が、いつまで続いてもいい。それが私の人生の望みだ。
今、人生の望みがかなっている。私だけの人生がいつのまにか、しかしやっとはじまっていたのだ。

『ひみつの花園』 よしもとばなな
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by codamama | 2014-09-10 22:26

安心

手放したものの分、スペースは確実にできている。
それに目を向けることさえできれば、もうそこまで何かいい香りのするものはやってきている。

それに、落ち込んでいないとわからない良きことというのは絶対にある。

私はあまりぐっすりと眠れなくなっていたので、夜明けに半分眠っていて、半分
起きている状態になることが多かった。
仕事が早く終わってやることもなくなり、引越し荷物をどんどん開ける気にもなれず、
いよいよ淋しい気持ちになると私はいつもの居酒屋に行った。

おじさんもおばさんもいつもと変わらず、いつもと変わらないことが
この人たちの生涯の仕事なんだな、と私は感心した。

それがどんなに人を安心させるか、この人たちは知っているのだろうか?

私が冴えないようすだから、おばさんはたまにちょろっとなぐさめの言葉を言うのだった。

『ひみつの花園』 よしもとばなな
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by codamama | 2014-09-07 10:51

豊かな人

おじいさんがやってきて、濃い色のきれいなコーヒーがめのまえにそっと置かれた。
私は彼女がしたように、そっとカップを手で包んでみた。

ていねいにドリップされたおじいさんの心が入っている飲み物。
ここまで長い旅をしてきたコーヒーの命。

今ではみんながあまりかえりみなくなったそういうものがみんなこの中で息をしているように思えた。

こういう秘密を、うちのママとと同じように知っている人だった。
豊かな人だったんだ、そう思った。

『アナザー・ワールド』 よしもとばなな
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by codamama | 2014-09-04 23:13

掃除

簡単に言うと、ノニが来たら、幸せだなって思って、顔色を見て、健康だなって思って、嬉しく思って、おいしいものを食べさせたり、喉の渇きを癒してあげたり、そういうことを大事にすること。

自分の中をきれいにしておくことしか、人間にはできない。

もしもノニが来てめんどうくさいなとか寝ていたいなとか、うとましいなと思う自分だったら、私は自分の中にほこりがつもっていると思い、掃除をするだろう。

その掃除を続けていくことでしか、世界になにかをあげることは、できない。

『アナザー・ワールド』 よしもとばなな
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by codamama | 2014-09-03 13:17

そんなこと。

あのさ、人間のことはいまだにあんまり得意ではないんだけれど、
植物だってただいい感じに癒したり、きれいに咲いたり、命を投げ出したりしてくれてるわけじゃないのよ。

どろどろの土から養分を吸い上げて、隣の草を枯らし、ただはびこって、種をまき散らして、なにがなんでも生きているのよ。動物の糞に混じってでも。

そして醜い争いや命のぶつかりあいや、自分を害するものを棘で刺したり、毒を吐いたりしているのよ。

人間だって同じじゃない?
いろんな面があって、全部が大きく混じりあって、そのるつぼのなかで出会ったり別れたり気が合ったり合わなかったり下手すると殺しあったりしているわけだから、植物と同じなんだよ。

生きているってことは、そんなこと。

いいことやきれいなことや真っ白いことばっかりじゃない。
でも、それぞれ生きてる。
自分は自分のよしとすることを、静かに、もくもくとするしかないし、
自分のよしとしないことが起きたら、静かに離れればいい。

『アナザー・ワールド』 よしもとばなな
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by codamama | 2014-09-03 13:04

なにひとつ淋しがることはない

パパは死ぬとき、どんなにあなたがいることに感謝していたか。

あなたが歩いたり、笑ったり、ものを投げたり、うたた寝したりしている全ての姿を、私たちはバカみたいに口をぽかんとあけて、うんうん、とうなずきながら、嬉し涙を流して見つめていました。
おばあちゃんも、あまりそういうことは言わない人だったけど、きっと同じ気持ちだったと思うよ。

もしもこの世に神様がいて、こんな目で人間を見ていたら、なにひとつ淋しがることはない、そういう目で、あなたは見つめられて育ってきました。
そりゃあ、生きていくのは甘いことじゃないよ。人生は基本的に鬱っぽいものです。つらいか、退屈か、鈍くなっているか、悲しいか、苦しいか。

それでもあの目で見られたことがあることは大きいことだと思う。

ママは、自分は親がいないからそれを知らないと思っていました。
おばあちゃんは当時きびしかったからなあ。でも、あなたが生まれて、おばあちゃんがあなたを見るときの目を見ていたから、そんなことはない、私もこういうふうに祈りのこもった目で見てもらえてたんだ、ということがよくわかった。
若い日の私はやっぱりごうまんだったみたい。

『アナザー・ワールド』 よしもとばなな
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by codamama | 2014-09-02 10:20


東京都内にて、リラクゼーションサロン・レンタルサロンを運営しています。

日々のいろいろな考え事を、備忘録のかわりにも、かきとめます。


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